Sky-Wtcher社 Srar Adventurer ~その5:極軸望遠鏡の経度差指針位置調整~

極軸望遠鏡調整

北極星は地球の自転軸から少しズレた位置に見えるので、他の天体と同様に自転軸の真北を中心に円を描くように移動します。自転軸と北極星の距離は変わりませんが、自転軸から見た角度は観測地点の経度と日時で変化します。
極軸望遠鏡を自転軸の真北に合わせた時に北極星が見えるはずの回転円周が極軸望遠鏡内のに円で描かれています。北極星がこの円周上のどこに存在するかは観測地点の経度と日時で変化するので、観測の都度調整が必要になります。
この中で観測日時による北極星の位置の変化は地球の公転位置に因るもので、極軸望遠鏡の1回転が1年間となり観測日時に合わせて調整します。
経度調整は観測時点の標準時刻の基準となる標準子午線と観測位置の経度との差を補正として機械的に設定します。

月日、時間、経度の関係が極軸望遠鏡に正確に反映されるよう、各目盛りの位置関係を調整します。具体的には極軸望遠鏡の鏡筒に固定される経度指針の位置合わせをします。
経度補正は添付のマニュアルを参考に以下の手順で行います。

  1. クラッチを緩めて極軸望遠鏡と回転機構を切り離しておきます。
  2. 本体には水準器が付いていないのでSrar Adventurer を取り付けた雲台の水準器で
    水平を撮ります。
  3. 極軸望遠鏡を覗きながら回転させ、スケールの0と6が垂直、3と9が水平になるような位置にして回転しないようにクラッチを締めます。調整には1km程先にあるビルの窓枠縦線を使いました。Srar Adventurer の水平精度が悪い事、ビルがSrar Adventurer に対して斜めに建っていること、極軸望遠鏡の周辺画像湾曲などから建物の水平線に合わせた水平だしは困難でした。
  4. 月日リングを回して、時刻目盛り(回転しない)の0時と10月31日(10月と11月のちょうど区切りの線)を合わせます。これが北極星の南天の日時になります。
  5. この状態で経度差目盛りの0を指針が指し示していればOK。調整の必要はありません。0からズレている場合にはロックネジ(一カ所のみ)を緩めて指針の付いているリングを回して0に合わせ、ロックネジで固定します。

実際に極軸望遠鏡を使う時は、

  1. 極軸望遠鏡の鏡筒を固定して月日リングを回し、経度差指針と月日リングに表示されている経度差メモリで観測地点の経度差を設定。
  2. 極軸望遠鏡の鏡筒を回転して(この時、月日リングも一緒に回転する)月日と時刻を合わせる。
  3. 微動雲台に取り付けた極軸軸望遠鏡を北極星方向に向ける。
  4. 極軸望遠鏡を覗いて微動雲台を調整し、望遠鏡内に有る円とスケール目盛り6の交点
    に北極星が来るように微動雲台でSrar Adventurerの向きを調整する。

私が住んでいる中華人民共和国の場合、標準子午線は東経120°で、実際に住んでいる場所の東経は113°なので-7°(目盛りではW側に)の補正をします。
標準子午線と同じ経度で使用する場合は補正が0になります。
さあ、準備完了。星の見える夜を待って次はいよいよ本番に挑戦です。

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