NorCal QRP Club Forty-9er ベース CW QRP トランシーバ その2

NE602A SOP

NE602A_SOPとDIP化基板

回路の肝となるNE602は広告の写真ではDIPタイプでしたが実際にはSOPパッケージのものが入っていました。DIP変換基板とヘッダーピンが付属しており、さっそくDIP化を行います。
ヘッダーピンをブレッドボードに差し込固定し、変換基板を乗せてまず最初に4角にある1つのピンのみを半田付けをします。ヘッダーピンが変換基板に垂直に入っていること、ヘッダーピンが根元まで変換基板

変換基板

変換基板

の部品穴に入っていることを確認し、傾きなどの問題があればこの段階で再度半田を溶かして修正します。後で複数のピンを半田付けしてからでは調整が難しくなります。
問題が無ければ同じヘッダーピンの反対端のピンを同様に半田付けします。
もう一つのヘッダーピンも同様に半田付けします。
変換基板にSOPのNE602を半田付けしま

SOP実装

SOP NE602の実装

す。ヘッダーピンの半田付けと同じように、まず最初に四隅の一カ所を半田付けして基板のパッドとICとの位置関係を確認します。正しい位置で半田付けされていることが確認できたら次には対角線のピン、その他のピンへと半田付けをしていきます。
これでNE602の基板実装準備完了です。ブレッドボードにキット付属回路図とキット付属の部品を使って送受信の周波数シフト回路を除く発振回路部分を組んでみました。

DBM実験回路

DBM実験回路

電源はキットの回路図に合わせて安定化電源から8Vを供給します。NE602の複数メーカのデータシートを調べると最高使用電圧は1V程度の違いがありましたが、だいたい9Vの様です。他のNE602を用いた回路を調べると5~6V辺りで使用される事が多いみたいです。
発信部から送信部に向かう回路を発信信号確認用として、NE602からAFアンプに出力される回路を平衡変調結果確認用としてそれぞれオシロのプローブをつなげます。

回路に8Vを加えます。
水晶発信回路の発信が確認できました。オシロの測定機能で周波数は7,022kHzとなっています。水晶発振子、回路図の表記は7,023kHzですので、若干低めの周波数で発信している様です。
受信機(NRD-535D)のアンテナ端子にビニール線を取り付け、LSBとUSBを交互に切り替えてゼロビートを取って周波数を確認してみると7,022.45kHz辺りで発信している様です。キットに付属の2つの水晶振動子共にほぼ同じ周波数でした。
問題は平衡変調出力にも盛大に信号が出ていることです。何故?
SOP-DIPの変換基板、ブレッドボードの配線を確認しましたが異常は見当たりません。

手元にあるDIPタイプの互換品、NE602AN、SA612ANと差し替えて見ました。

NE602AE(DIP)に差し替えて電源を入れます。問題なく発信し、平衡変調出力には信号が殆ど現れません。これが正しい姿です。
NE602AEに入力される発信信号に対して平衡変調の出力は実行電圧比で-43dBとなりました。
キットに付属していたSOPのNE602Aは不良品だったのでは無いかと思います。

同様にSA612ANに差し替えて確認してみましたが、手持ちの5個(同時購入品)全てで発信しませんでした。てっきり特性的には互換品だと思っていたので意外な結果です。
5個共に不良(同一の不良ロット?)という事かもしれませんが、別途、パラメータを変更してテストする事にします。

キットの組み立ては手持ちのDIPタイプ、NE602AEを使うことにします。
他の半導体も確認してから使わないと心配になってきました。

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