NorCal QRP Club Forty-9er ベース CW QRP トランシーバ その4

周波数シフト実験回路

周波数シフト実験回路

オリジナルの NorCal Forty-9er 回路から追加されている仕様の1つが送信と受信でローカルオシレータの発振周波数を変更するという機能です。
クリスタルと直列に接続されたダイオード(1N4001)に逆バイアスをかけ、逆バイアス電圧を受信時、送信時で変化させることでダイオードの電極間容量を変えて周波数をシフトします。受信時はPNPとNPNのトランジスタで構成された送受信切り替え

局発周波数変化測定

局発周波数変化測定

回路からの電圧(Vcc 12Vで11.4v程度)を半固定抵抗器で分圧してダイオードに逆バイアスを電鍵をキーダウンして送信状態になるとこの電圧がほぼゼロVになります。

ダイオードに掛かる電圧と発信周波数の関係を調べて見ました。周波数は1oHzの単位まで表示のある受信機(NRD-535D)でゼロビートによる測定です。受信機の受信周波数と表示の校正はしていません。今回の測定目的は相対的な周波数の変化を確認す

局発発振周波数変化

局発発振周波数変化

る事が目的で、絶対周波数精度はあまり重要ではありませんが、SSDからのAM変調信号、多くの短波放送受信では聴感上の最適状態時の周波数表示と目的周波数がほぼ一致するので、誤差は数10Hz以内ではないかと思います。

ダイオードに掛かる逆バイアス電圧と周波数の変化を調べて見ました。5V以上で変化が飽和してきます。
ov(7,023.93kHz)から5v(7,025.41kHz)の変化幅は1.475kHzです。
この無線機は送信周波数固定で、ダイオードのバイアス電圧が0vの周波数になります。交信相手と時局の送信周波数が一致している場合、受信時のローカルオシレータ発信周波数は、送信周波数からCWのビート分、シフトさせた周波数が最適になります。
回路の電鍵端子をGNDに落として送信状態とし、受信機をゼロビートに合わせて受診状態に戻すと送信周波数を受信したときのビート音が出ます。
半固定抵抗器で好みの周波数になるように調整します。およそ450Hz程度になりました。この状態でダイオードに掛かる逆バイアスは1v程になります。

周波通シフト量調整

周波通シフト量調整

 

 

 

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