連写速度を上げるために使っている「マルチパワーバッテリーパック」は中華製のMB-D18もどきです。もどきと言ってもアマゾンでそれなりに販売実績のあるWELLSKYブランドで、トラブル情報も出回っています。
同時に同じWELLSKYのEN-EL18互換バッテリーと充電器。純正のバッテリー室カバーBL-5の組み合わせで使用しています。
50mm f1.8 のレンズを付けてss 1/1000秒で撮影した時の撮影時間データを確認すると連続19枚の撮影に1.91秒要しており、1秒間に9.9枚になりました。カタログで謳われている最大約9コマ/秒のスペックはクリア。フィルム巻き上げモーター機構が入っていたモータードライブ時代とは違って商品名通り電源供給機能だけなので、連写性能についてはしっかりと出ています。
D850への取り付けは、ガタも無くしっかりと固定できます。縦グリでの使用にも問題ありません。
性能面での大きな違いは機械強度です。
本物のMB-D18はカメラ本体と同様にマグネシウム合金製で防塵、防滴性能を備えていますが、中華製もどきの方はプラスチック製で強度がありません。底部の三脚ネジは補強金属プレートを入れて取り付けられていますが、全体の強度が弱いのでマルチパワーバッテリーパックを付けてカメラ本体を三脚に固定するような使い方では剛性不足で、この製品は向かないと思います。
私の場合はカメラ本体を三脚に固定して高速連写するような使い方は今のところしないので、実売価格が1/8以下という事を考えると全く問題ありません。
本体で設定する使用するバッテリーの優先順位はマルチパワーバッテリーパック 優先です。マルチパワーバッテリーパック を装着した状態でEN-BL18を付け無い状態では使用するバッテリーが自動的に本体側のEN-EL15になります。バッテリー室カバーBL-5にEN-EL18を付けてマルチパワーバッテリーパック に装着すると、カメラ本体が認識して使用バッテリーはマルチパワーバッテリーパック 側に切り替わります。
マルチパワーバッテリーパックとEN-EL18の端子が接続された段階で本体側のEN-EL15が切り離され、バッテリー室カバーBL-5をロック状態にすることで、EN-EL18が本体に認識される(上面液晶に”BP”の文字が出てとの右にバッテリー残量マークが現れる)という2段階になっている様です。
最近、使用中にEN-EL18が認識されなくなるというトラブルが何回か有り、原因が全く分からなかったのですが、インターネットを調べたところ、アマゾンの評価コメントに中華製MB-D18もどきと純正のバッテリー室カバーBL-5のロック機構の電気的不具合の情報がありました。とりあえず電気接点になっていると思われる両方の金属金具をアルコールで拭いてしばらく様子を見ることにしました。