7MHz AM トランシーバ送信部のキャリア生成

12MHzのクリスタルフィルタ、12.2MHzのVXOを使って7MHz、AM送信回路のキャリア生成部分を製作しました。
SA612AN(多分、非正規品)のローカル発振器で12MHzの信号を作り、VXOの信号との差で7MHzのキャリア信号を生成します。
生成した7MHzの信号は2SK241Yで受けた後、複同調回路を通して2SC1815GRの緩衝増幅を経てドライバー段に信号を伝えます。緩衝増幅回路(左回路図)までを組んで全体の動作確認をします。

最初に[測定点1]にオシロを接続して12MHzの発進を確認します。発振周波数はトリマコンデンサで別途作成したクリスタルフィルタの中心周波数に調整しますが、ここではおおよそのところに調整。事前にブレッドボードで発信を確認しているICとパラメータなので、特に問題なく発信します。オシロで測定した発信電圧は 42.7mVrms、138mVp-pでした。

最初にSA612ANの1番ピンに入力するVXO代替のSG(シグナル・ジェネレータ)からの信号電圧と、4-5番ピンに接続したコイル2次側[測定点2]の出力との関係を確認します。
現在使えるオシロの最小電圧スケールは50mV/divで数10mVの電圧測定では値が大きく変動しておおよその傾向をつかむことのできる測定精度が出ません。よって、1番ピンへの入力電圧はSGの出力電圧設定値(表示値)を使い、4-5番ピンに接続したコイル2次側の出力はtinySAでdBmを測定しています。
入力に対して出力が直線的に増加するのは、入力信号が40mVp-p程度までになりました。50Ω不可と仮定して-50dBmくらいでしょうか。6-7番ピンの局発信号電圧と同程度の数100mVp-p程度までは入力できるかと思い込んでいたので意外でした。

SA612ANからの出力信号を2SK241、2SC1815の格段で増幅した時の格段の信号レベルが左のグラフです。複同調回路でのロスも含めた2SK241段の増幅度は10dB、出力同調回路を含めた2SC1815の増幅度は33dB。入力信号が40mVp-pでの2SC1815出力電力レバルは+12dBmとなりました。
もう一段、励振回路を入れて100mW(20dBm)程度の電力を得られるようにしたいと思います。

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