マルチ ファンクション テスタ LCR-T7 バッテリー交換

マルチ ファンクション テスタ、LCR-T7 (購入時価格 62人民元)はトランジスタ、FETのピン配置とhfeやIdss等の簡単な特性を容易に確認できるので重宝しています。コンデンサの測定範囲は最小25pFから。コイルは0.01mHからとなっており、L、Cについては無線工作用途としては最小測定値が高いので別のLCR計を使っています。
特性だけでなくピン配置もいい加減な製品も売られている国での電子工作には不可欠な測定器です。
最近は充電用のUSBケーブルがUSB-C仕様になった製品が売られている様です。

本製品はバッテリー内蔵式ですが、少し前からバッテリーでは全く動作しなくなり、毎回、USBケーブルで5vを給電しながら使用しており、いい加減、不便を感じるようになったので内蔵バッテリーの交換をしました。

4本のビスを外すと簡単に裏蓋が外れて容易にバッテリー交換が出来ます。3.7V 350mAhのリチウムバッテリーです。
びっくりしたのはバッテリーの大きな凹み。リチウムバッテリーでこれはヤバイだろう!
いつ発火、爆発するのか、時限爆弾を抱えているようなものです。
しかも、基板の実装部品と傷の大きさ、位置などが全く合いません。基板上の部品とケース裏蓋との圧力で付いた傷ではなく、元々、ダメージを受けているバッテリーを実装して出荷、販売した様に思えます。中華、アルアルですね。
YouTubeにも中華電源など、ケースを開けたらビックリ、という動画が何本も出ていますが、確かに、中華電気製品は内部を確認しないと危ないと思います。
発熱等の問題が出る前にバッテリーが駄目になり、交換を思い立ったのは幸いでした。

オリジナルのバッテリーは厚さ3mmに厚さ1mmのクッション性のある両面テープで固定されていました。
基板表面からケース裏迄の間隔を測ると11mm。バッテリーに当たる可能性がありそうな基板上の部品、リード線の高さを測ると、ダイオード2mm、16MHz水晶発振子2.5mm、基板から出ている最も長いリード線が3mmでした。交換するバッテリーは厚さ8mm未満にすれば基板と干渉すること無しに実装できそうです。

購入した交換用のバッテリーは3.7V 1,000mAH 厚み5.2mm仕様の製品です。13.8人民元(日本円で300円弱)。目にした販売業者で一番薄い、厚み5.0mmの製品は容量が250mAHしか無かったので、ちょっと欲を出して大き目の容量にしました。このテスターは自動パワーオフで、そもそも連続して何時間も使うようなものでは無いので大した意味は無いような気がします。
厚さについては問題ないはずです。
製品の品質については安全、防爆、耐久性のあるA級品質製品、という触れ込みのバッテリーですので、これなら安心です?

並べてみると購入したバッテリーは少し大きくて、コネクタも付いていない事に、今更のように気が付きました。コネクタを付け替えて、基板面の端子とバッテリーの位置を調整して元の両面テープを使って固定します。
バッテリーをつなぐと、バッテリーに残っていた電気で直ぐにテスターを動作する事が出来ました。USBから充電しても特に発熱などの異常がないことを確認して完了です。

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