いよいよ終段を組み立てて、目標の出力を得ます。出力インピーダンスを
JG3ADQ 永井OMのWEBSITEでご紹介されている方法を使わせて頂いて計算すると、1W出力時に約70Ω。1.5W出力で約47Ωとなりました。RFC負荷として電力を取り出す事にします。7MHzに於けるRFCのインピーダンス(リアクタンス)が50Ωの10倍以上になるようにFT50 #61 のトロイダルコアに0.4φUEW線を19回巻いて約24uHとしました。22uH程度を狙って巻き数は18回の計算で巻き線をカットしたのですが、19回巻けたのでそのまま使います。
励振段の出力が20dBm程度になるようにSGの出力を設定して電源を入れます。
tynySA測定値は-7.6562dBm。40dBのアッテネータを入れているので32dBm、約1.7Wの出力。C級アンプなので当然ですが、高調波も威勢よく出ています。
基本波に対して2次高調波が-16.4dB、3次高調波が-12.8dBです。出力を30dBm(1W)程度に下げてもこの傾向は変わりません。2次高調波を-60dBいかにしたいところです。
- 300MHzまでの高調波
- 100MHzまでの高調波レベル
- 出力1Wに調整した場合
試しに励振段にバイアスを掛けてAB級動作にしてみました。ベースバイアス電源は変調の掛かるコレクタとは別の系統からマイクロインダクタ通して取りました。
この定数でコレクタ電流は無信号時15mA、1~1.5W出力時で20mA程度になりました。
基本波に対して2次高調波が-20.4dBと4dB改善、3次高調波は-10.8dBで2dB悪化となりましたが、出力(前段からの入力)の増減で変わります。結局、終段がC級動作ではドライバーをAB級動作にしたから高調波が減ったとは言えないようです。