ディエンビエンフー(Điện Biên Phủ)

2016年4月28日。第一次インドシナ戦争でベトナムの勝利を決定的にする戦いの有った町、ディエンビエンフーに行ってきました。
1945年8月15日に日本が無条件降伏した後、9月2日のハノイでの独立宣言にてベトナム民主共和国が独立したと思っていましたが、その後も第二次世界大戦前にベトナムを植民地としていたフランスが再度ベトナムの支配を試み、独立を標榜するベトミン軍との間で起こった戦いが第一次インドシナ戦争という事を最近知りました。第一次インドシナ戦争を終結させる為の休戦協定が1954年にジュネーブで合意され、1956年にフランス支配地域の南部とベトミンが支配する北部を統一する選挙の実施が決まったものの、この協定に参加していないアメリカが統一選挙を拒否して南部に傀儡政権を作り、ベトナムの南北戦争の始まりになっていったようです。

ディエンビエンフーには第二次世界大戦時に日本軍がつくり、第一次インドシナ戦争でフランス軍が使用した飛行場が現在の空港になっています。
ハノイから国内線で1時間で着きます。機体はターボプロップ機のATR72です。
シートは少しやわらかめで私には快適。小型機の狭さも短時間なので全く問題ありません。結構な山岳地帯の上空を飛び続けますが、ほとんど揺れも無く、快適なフライトでした。
ATR72 IMG_20160430_165554

ディエンビエンフー空港は野原に1本の滑走路があり、飛行機はそのままターミナル前に横付け。バスターミナルと同じ感覚で、とても便利です。
幸い天気がとても良くて…..、しかし、非常に暑い!
典型的な真夏の盆地、という暑さです。
Dien Bien Phu_002 Dien Bien Phu_003

ディエンビエンフー博物館
ホテルにチェックインして早速観光です。
まずは博物館に行きました。かなり立派な建物です。
入り口でバックを預けて中に入ると、よく冷房が効いています。あ~、快適。

Dien Bien Phu_004 Dien Bien Phu_005
展示はディエンビエンフーの戦いを説明したものだと思います。
フランス軍は不可能と思っていたディエンビエンフーを囲む周囲の山に武器を運び上げる苦労や戦闘の苦労の様子が展示されています。
展示そのものはハノイに複数ある戦争関係の展示をしている博物館と大きな違いはありませんが、旅行前に少しディエンビエンフーの戦いを調べてきたので、ベトナム語はさっぱり分からないものの、それなりに楽しめます。
Dien Bien Phu_007 Dien Bien Phu_009
75mm山砲の説明に日本が・・・?らしい説明がありましたが、意味が分かりませんでした。第一次インドシナ戦争では日本が降伏後も帰国しないでベトミンン軍に参加した旧日本兵が何百人か居たようですので、何らかの関係があったのでしょう。
IMG_20160428_142745

ディエンビエンフー烈士墓地
博物館の通りの向かい側に烈士墓地があります。
ディエンビエンフーの戦いもまだ60有余年前の事です。墓地の観光、というのも少し気が引けますが、拝見させて頂きました。
整然として樹木の配置も素敵な空間です。
Dien Bien Phu_010 Dien Bien Phu_011

Dien Bien Phu_012 Dien Bien Phu_018

A1の丘
フランス軍が最後まで立てこもったA1の丘です。
入り口を入ると戦車の残骸が展示されています。このような展示はディエンビエンフーのあちらこちらで見かけます。丘には塹壕が巡らされています。
Dien Bien Phu_020 Dien Bien Phu_031
Dien Bien Phu_022 Dien Bien Phu_021
丘の上にも戦車の残骸が展示されていました。
ハノイに戻ってから日本食の店員さんに、赤い花をたくさん付けている木の名前を聞いたところ「hoa phường」との事。Google翻訳で調べると「病棟の花」と出てきます。
Dien Bien Phu_024 Dien Bien Phu_023
ベトミン軍の砲撃でできたという大きな穴も残されています。
丘の麓には烈士の墓地があり、その向こうには田園地帯を挟んで険しい山波です。
ディエンビエンフー一帯はインドシナ半島北部有数の穀倉地帯、という話を聞いたことがあります。確に、平野部から山沿いまで、田園が広がっていて、黄金色に色づく収穫時期はさぞかしきれいな光景だろう、と想像させます。
Dien Bien Phu_029 Dien Bien Phu_030

勝利の記念像
空港から市内に入る道路に入り、ムオンタイン橋を渡った突き当りの丘の上に戦勝50周年を記念して建てられた巨大な像があります。
そのまま正面から階段を上ると300何十段もあるらしいです。昼間の炎天下の中ではとても無理。健康に悪いので夜間に、しかもタクシーで山頂まで行きました。

なので、最初の像の写真は後ろ側・・・。
Dien Bien Phu_066 Dien Bien Phu_034
町の夜景を期待しましたが、う~ん。明りに乏しい。
時間と根性が無かったので機会を得ませんでしたが、この像は正面が西側を向いていますので、夕方の日が沈む前は夕日を受けた順光、太陽が見える状況の日の出頃であれば朝焼けをバックにしたシルエットなどが素敵な気がします。
Dien Bien Phu_037 Dien Bien Phu_036

旧ムオンタイン橋
フランス軍司令部からナムゾム川に出た所に、旧ムオンタイン橋が今であります。
戦争中は壊されていたようですが、鉄骨と木で復旧され、現在では橋の東側に市場が広がっています。橋は人と二輪車が通行可能なようで、早朝からの市場が賑わう時間帯には結構な交通量です。
Dien Bien Phu_073 Dien Bien Phu_082
市場には果物や野菜はもちろん、鳥、魚、貝などの食材のほかにも日用品などの店が並びます。
Dien Bien Phu_081

朝の忙しい時間には広げた店の間の狭い通路を人とオートバイ、自転車が行き来して、用心しながら歩かないといけません
Dien Bien Phu_074 Dien Bien Phu_071
Dien Bien Phu_070 Dien Bien Phu_069

ド・カストリの司令部跡
フランス軍の現地司令官であったド・カストリ大佐(当時)が立て籠もった司令部跡です。
土嚢を積んだ上をかまぼこ型に鉄で覆い、その下の地下に司令部の部屋が造られています。
地下を掘ったにしても、壁面とかよく仕上がっていると思っていたら、帰宅後見たあるweb siteでは、「この司令部跡はオリジナルでなくコンクリートで再現したものである」とか。
それにしても、雨が降ったら大変なことになりそうな構造。
Dien Bien Phu_049 Dien Bien Phu_050
Dien Bien Phu_051 Dien Bien Phu_052

観光施設外
町を外れると全くの農村地帯です。タクシーで少し走るとすぐに山裾になり、盆地の西側の山を登ればラオス国境まで遠くはありません。
山は険しく、その分、本当に山裾ぎりぎりまで水田が広がっています。
現地での行動力と体力(とにかく、暑い!)が有れば、サパのように観光地化されていない農村を楽しめると思います。

Dien Bien Phu_038 Dien Bien Phu_033
Dien Bien Phu_056 Dien Bien Phu_060
Dien Bien Phu_079 Dien Bien Phu_058
それと、町の至る所に武器の展示があります。殆ど敵方の武器ではないかと思いますが、いまひとつ展示の趣旨が理解できませんでした。
Dien Bien Phu_057 Dien Bien Phu_083

宿泊先
ExpediaでRUBYホテルを予約しました。
1泊2,700円程度ですが部屋は広くてベットやトイレ/シャワールームも清潔。
部屋のミネラルウォーターも何本も飲みましたが追加料金を取られませんでした。
朝食はパンに卵、コーヒーにフルーツですが、十分。問題ありません。
部屋は5階、食堂は7階でしたが、他に高い建物がないので見晴らしは良いです。
商店のある通りを一つ入ったところで、外での食事や買い物にも便利。
良いホテルだと思います。
Dien Bien Phu_068IMG_20160429_081316

カテゴリー: Go Around, Photo life, ベトナム タグ: , , , パーマリンク