見よう見まねのラズベリーパイ (5)~SSHとSAMBA~

ズベリーパイへのSSH接続を確認してsambaをインストールし、Windowsパソコンから操作ができるようにします。
セキュリティに問題のない環境であればsambaでLinux PCの必要なディレクトリに自由にアクセスできるようにしておくとファイルの受け渡しなどが簡単にできて便利です。

SSHサーバーはraspbian に標準でインストールされています。
念のためraspi-config で設定を確認しておきます。

pi@raspberrypi:~$ sudo raspi-onfig

9 Advanced Options からA4 SSH を選択します。
rpconf-9rp-a4ssh
SSH を有効(enable) にするで「はい」を選択。有効にされたというコメントが出るので<了解>でEnter を押してメニューに戻ります。
raspi-config のメニューからは<Finish>をTABキーで選択してraspi-config を終了します。
rpconf-sshenablerp-sshenableconfirm
Windows パソコンから Tera Term でSSHで接続します。
ラズベリーパイにSSH接続するために、ifconfig コマンドなどであらかじめラズベリーパイのIPアドレスを調べておきます。

pi@raspberrypi:~$ sudo ifconfig

本来はラズベリーパイのIPアドレスを固定すべきですが、DHCPによる自動割り当てでも自宅での趣味で使う分には接続できなくなってもIPアドレスを簡単に確認できますので、大きな問題はありません。
Tera Term を立ち上げて接続情報を入力します。
TCPポートのナンバーはwellknown の22がデフォルトになっています。
きちんとしたシステムとして動作させる場合や、公のインターネットに接続する場合には併せてポート番号の変更がセキュリティ上、必須です。
DSCN0952[1] teratermconnection
接続を開始するとログイン画面になります。
ラズベリーパイ側で設定変更やユーザーの追加などをしていなければ、デフォルトではユーザは「pi」、パスフレーズ(パスワード)は「raspberry」です。
接続するとラズベリーパイのコンソールが表示されます。
何か適当なコマンドを入力して動作確認をします。
sshlogin sshconnected
正常に動作すればSSH接続の確認は完了です。
CUIベースであればラズベリーパイにディスプレイ、キーボード、マウスを接続しなくてもWindows PCから操作できるようになりました。

このまま、Tera Term でSSH接続したコンソールから samba をインストールします。
samba-common-bin はユーザーパスワードなどの設定で必要になるかもしれないのであらかじめインストールしておきました。

pi@raspberrypi:~$ sudo apt-get install samba samba-common-bin

samba のインストールでは途中でインストールする事の確認を求められますが、yを入力してインストールを継続します。
併せてサービスを管理するために chkconfig もインストールしておきます。

pi@raspberrypi:~$ sudo apt-get install chkconfig

samba のインストールが完了したら動作設定行います。

pi@raspberrypi:~$ sudo nano /etc/samba/smb.conf

smb.conf の [global] セクションに以下を追加します。
smb.conf の最初の方にあって、すぐに見つかると思いますが、エディターでnanoを使う場合には、「Ctrl + w」で文字列検査ができます。
日本語の対応と、自宅内Lan からのみの接続許可を設定します。

[global]
unix charset = UTF-8
dos charset = CP932
hosts allow = 192.168.1.

hosts allow =  のセグメントは設定しているLan環境で異なります。192.168.0.xxx の方が一般的です。この場合は、「hosts allow = 192.168.0. 」になります。
次に共有フォルダーの設定をします。
smb.conf の一番最後に以下を追記します。
ラズベリーパイのデフォルト一般ユーザーである「pi」のユーザーフォルダーに対してguest アカウントにて読み書き削除などができるようにします。

[share]
path = /home/pi
read only = no
brawsable = yes
guest ok = yes
force user = pi

「Ctrl + x」で確認にyを入力して上書き保存終了します。
samba の起動は、

pi@raspberrypi:~$ sudo service samba start

ではうまくいきませんでした。インターネットで調べて、以下のコマンドでスタートできました。

pi@raspberrypi:~$ sudo service samba-ad-dc start

ラズベリーパイの起動時にsamba が自動で起動するように設定します。

pi@raspberrypi:~$ sudo chkconfig samba-ad-dc on

Windows PC から接続してみます。
エクスプローラでネットワークを開くと「RASPBERRYPI」と、共有フォルダー名の「share」が見えます。「share」を開くとラズベリーパイのユーザー「pi」のフォルダー以下にあるファイルが見えます。読み書き削除が可能になっているはずですので、確認します。
smbshere smbexplor
これで、ラズベリーパイとWindows PC間のファイルの交換が容易にできる環境になりました。

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