見よう見まねのラズベリーパイ (16) ~Raspberry Pi の解像度設定方法を見直す~

デフォルトでは7インチ液晶モニターの解像度が自動設定できなかったので、/boot/config.txt に追記して1024×600の解像度で起動するように設定しました。
http://www.greensignal.jp/blog/?p=833

この状態でRaspberry Pi にディスプレーを接続せずにVNC接続するとVGA初期値の640×480 で起動してしまう為、再度 /boot/config.txt の編集を見直しました。
一旦設定した、

disable_overscan=1
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0

をコメントアウトし、前回実績のあるDMT (87) を設定してみます。

# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
#hdmi_group=1
#hdmi_mode=1
hdmi_group=2
hdmi_mode=87

これでうまくいくかと思ったら、

pi@raspberrypi:~ $ tvservice -s
state 0xa [HDMI DMT (87) RGB full 16:9], 1024×600

と表示されるものの、Raspberry Pi に接続した7インチ液晶に何も表示されないという状態になりました。インターネットの情報を頼りに以下の /boot/config.txt を以下のように設定を変更。

# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
#hdmi_group=1
#hdmi_mode=1
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0
hdmi_group=2
hdmi_mode=87
hdmi_ignore_edid=0xa5000080

これでRaspberry Pi に接続した7インチLCDパネルは正常に表示出来るようになりました。この状態でVNCを開くとLCDと同じ解像度で表示できます。
次にRaspberry Pi にディスプレイを接続しないで再起動し、tvservice -s で解像度を確認。

pi@raspberrypi:~ $ tvservice -s
state 0xa [HDMI DMT (87) RGB full 16:9], 1024×600 @ 60.00Hz, progressive

リフレッシュレート 60Hzとプログレッシブスキャンの設定が表示されます。
期待を持ってVNCで接続すると、きちんと1024×600の解像度で表示されました。

hdmi_cvt= <width> <height> <framerate> <aspect> <margins> <interlace> <rb>

はカスタムモードの設定です。パラメータを以下のように設定しています。
<width> LCDの仕様に合わせて1024
<height>   LCDの仕様に合わせて600
<framerate> 60Hz
<aspect>  4:3=1, 14:9=2, 16:9=3, 5:4=4, 10:10=5, 15:9=6 となっており3を選択します。
<margins>  0=margins disabled, 1=margins enabled となっており0を選択します。
<interlace>  0=progressive, 1=interlaced となっており0を選択します。
<rb> 0=normal, 1=reduced blanking となっておりoを選択します。

hdmi_group=2
hdmi_mode=87

hdmi_groupe= は必ず hdmi_mode と対で用い、ディスプレイのHDMI出力信号のフォーマット方式を指定します。
0:ディスプレイのEDIDから自動検出。1:CEAグループの仕様。2:DMTグループの仕様。
hdmi_mode= はhdmi_groupe= で指定されたグループから具体的な信号出力フォーマットを指定します。2020年1月4日時点でraspberrypi.org/documentation/configuration/config.txt/video.md にはDMTグーループは86までしか記載されていませんが、既に1024×600 は87と分かっているので87を設定しました。

hdmi_ignore_edid=0xa5000080

はディスプレイのEDIDデータを無視する様に設定します。
“0xa5000080″”の意味は分かりませんRaspberry Pi のconfiguration > config.txt > VIDEO のドキュメントには「ディスプレイのEDIDデータが正確で無い場合にディスプレイのEDIDデータを無効にして誤った設定がされることを防止するために必要。」と説明されています。

カテゴリー: Raspberry Pi タグ: , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です