容量計 秋月電子「デジタル容量計キット」

タイマーIC、LM555N とICM7555、及び3桁カウンターIC、4553により、容量により決まる一定の時間内のパルス数をカウントして容量値に置き換えて表示します。

 上面パネルには値を表示する3桁のLEDと電源、測定開始スイッチ、レンジを切り替える2つのスイッチの他、測定容量とレンジスイッチの組み合わせの表が有ります。
 LEDは濃いアンバーのアクリル板を介して見やすくしています。
 ケースは安価なアルミシャーシにアルミ板を切り出した裏蓋をタッピングビスで付けて塗装したものを使っています。
 体裁的にはどうしてもパネル面にビスの頭が出てしまいますが、面積のある上面がメインパネルになるような場合は、塗装の手間が掛けられれば安価で良い方法です。
 プリント基板に部品を実装した後のシャーシへの組み込みはシンプルです。組み立て説明書には入力電圧が10Vを超える場合には+5Vを得るレギュレータに放熱器を取り付けるように、と有りますが、放熱器は取り付けていません。入力DC電圧は一応、9Vとしてケースに表示しました(写真無し)。実際、9Vの電圧入力で特段、熱を持つというような状況にはなっていません。
  測定対象を取り付ける陸軍端子は卵ラグを介して基板と直付けにし、配線容量の削減を図っています。
 2つの半固定抵抗器は無安定発振回路を構成するLM555N(IC2)が切り替える2つの周波数(レンジ切り替えのAとB)を調整します。
 説明書の動作原理では193.42Hzと193.42kHzに調整するとなっていますが、実際には同じ説明書の調整方法の説明に従い、予め容量値の分かっている校正用コンデンサを用いて調整を行いました。
 測定対象のコンデンサはこのように陸軍ターミナルに取り付けます。
ターミナルをもっと使いやすい位置にレイアウト出来るように工夫の余地があったかもしれません。
 SW1:A+SW2:1,又はSW1:B+SW2:4の時にキャリブレーションを行います。測定端子解放でスタートボタンを押して測定し、測定器が予め持っている測定端子間容量を測定し、被測定物の測定値から減算して測定対象の容量値のみを把握します。
 このキャリブレーション補正値は自動で補正されないので、測定器を使用する度に確認して記録しておきます。