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マイナスキーイングアダプター

1.概要
 通常、真空管式送信機のキーイングはグリッドバイアス電圧や、カソードを直接電鍵で断続します。高電圧が掛かっているのでそのままではキーヤーを使えません。手元にあったフォトカプラを使って、送信機とキーヤーをアイソレーションしたキーイングアダプターを作りました。併せてTX-88D等のサイドトーン回路を持たない送信機用にサイドトーン発信器も組み込みました。。
2.リアビュー
 スピーカー端子の左側の赤と黒は送信機に接続します。フォトカプラはトランジスタによるスイッチングですので極性があります。右側の黒と赤の端子は電鍵接続用です。ミニプラグも同じく電鍵接続用ですが、キーヤーの接続を想定しています。回り込みを少しでも防止できるよう、直後にフォトカプラを介して回路を制御するようにしましたが、効果の程は???です。
3.フロントパネル内側
 前面にはサイドトーン用の小型スピーカーを取り付け、電源は006Pの9Vです。
4.リアパネル内側
 旧式の真空管送信機の電鍵接続線には高周波信号が漏れ出てくると考えられるので、送信機接続端子には簡単な高周波直を入れた方が良かったですね。内部スペースは十分あります。
5.回路実装
 回路は蛇の目基板を適当な大きさに切って使いました。実は組み立て時に適当な電源スイッチが無かったので、電源スイッチがありません。不便です!サイドトーンボリウムをスイッチ付きに変更する予定です。
6.回路
 フォトカプラのスイッチングをONにするための発光側電流は約10mAとしましたが、後からデータシートを確認すると、推奨動作条件の標準が16mAとなっていました。送信機キーイング側のON時抵抗は10Ω弱あります。
 2SA1015をスイッチとしてサイドトーンを発信するツインT型発振回路とキーイング用のフォトカプラへの供給電源をONN/OFFします。
 サイドトーンの発信周波数はf=1/2πRC(Hz)で、R=15kΩ、C=0.002μFの時に500Hz程度になるはずですが、少し高めになっているようです。

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