周波数カウンタ TR5824A

秋月のキットで作成した周波数カウンタや、ワンボードの既製品周波数カウンタもありますが、
信号に高調波や低調波が含まれていると正しく測定できないことも少なからずあります。
測定精度/安定性、周波数レンジなど、何十年も前のモデルでもメーカー製品は格段に使いやすいです。

  アドバンテストのTR5824A。電源を入れるとセルフチェックが入り、基準信号の10MHzを表示します。まだ見たことがないが、以上があるとエラー番号が表示されるらしい。
取扱説明書が入手できず、正確な仕様は不明だが、インターネットなどで拾った情報を総合すると以下のようだ。
1.測定範囲
   A:6MHz~600MHz 50Ω MAX:5V rms
   B:0.2mHz~10kHz(LPF On)、0.8mHz~100MHz(LPF Off)
  mHzという単位は始めて見た! 周期測定も可能、使う機会、なさそうだけど・・・。
2.基準信号はOCXO(オーブン)となっており、精度は5×10E-8(0.05ppm)。
 電源オン直後は周波数表示したのLEDランプでCHECKが点灯する。→ボタンで測定モードを切り替える。B入力では波形を正弦波と方形波に切り替える事が出来る。測定波形が正弦波から大きく崩れているときは正弦波/方形波を切り替えることで測定値が安定する場合がある。
 その右はゲートタイム切り替え。必要とする精度に応じて設定する。
 オーブンの電源はLEDランプで確認できる。電源スイッチはONとスタンバイの切り替えとなっており、スタンバイ状態では基準発信器は作動している。使用しないときはコンセントを抜いておくことが必要。
 右側には入力に関する機能が実装されている。LOW-MID-HIGH の入力信号レベル表示は便利。必要に応じて20dBのアッテネータを使用する。
 トリガーレベルはプリセット、及び-1V~+1Vの範囲で調整可能。測定値が不安定な場合にはマニュアルで調整する。
 その他、入力信号のDCカット、10kHz以下の信号を測定する際に用いるLPF
 バースト信号を測定するBURSTモードが有るが、使ったことはない。
 ANSは入力信号の大きさに応じて自動的に感度を調整し、ノイズ成分などに惑わされる事無く計測する機能のようだ。
 LSDは周波数カウンタの仕様説明に良く登場するが、意味不明。
  筐体は奥行きが30cm以上もある。
 
 ヤフオク購入時の業者メモ。
 測定周波数範囲が、A入力:10Hz~50MHz、B入力:50(単位不明)~600MHzとなっており、インターネットから拾った情報とは異なる。
 「800MHz位までカウントOK」と表示されているが、信号レベル等が合えば600MHz以上でも測定できる事があるようだ。